日本赤ちゃん学会 第25回学術集会 赤ちゃんとメディア

お知らせ

2025-3-14
日本赤ちゃん学会第25回学術集会のホームページを開設しました。

開催概要

学会名称
日本赤ちゃん学会第25回 学術集会
テーマ
赤ちゃんとメディア
赤ちゃんの発達とメディアに関する最新の研究知見を共有し、参加者の皆様にとって有意義な学びと交流の場を提供します
会期
2025年8月21日(木) − 8月22日(金):学術集会
2025年8月23日(土):一般公開シンポジウム・ポストコングレス
会場
相模女子大学
〒252-0383 神奈川県相模原市南区文京2丁目1−1
https://www.sagami-wu.ac.jp/university/access/
大会長
七海 陽 (相模女子大学)
副大会長
宗野 文俊(相模女子大学)
実行委員
山本 絵里子(相模女子大学)
後藤 和宏(相模女子大学)
齋藤 正典(相模女子大学)
松中 玲子(東京大学)
石原 尚(大阪大学)
麦谷 綾子(日本女子大学)
金沢 創(日本女子大学)
岡田 浩之(東京情報デザイン専門職大学)
浅田 稔(大阪国際工科専門職大学)
山口 真美(中央大学)
共催
相模女子大学学芸学部子ども教育学科
後援
相模原市
事務局
相模女子大学学芸学部子ども教育学科 七海研究室
〒252-0383 神奈川県相模原市南区文京2丁目1−1
E-mail: info-jsbs2025[AT]jsbs.gr.jp([AT] を @ に変えてください)
運営事務局
日本赤ちゃん学会第25回学術集会運営事務局(株式会社コンファ・ラボ内)
〒650-0031 兵庫県神戸市中央区東町123-1 貿易ビル4階
E-mail: jsbs2025 [AT] conf-lab.com([AT] を @ に変えてください)
TEL: 050-5527-7192

申し込みのスケジュール予定

大会参加
2025年5月28日(水) − 7月31日(木):早期登録期間
2025年8月1日(金) − 8月20(水):後期登録期間
※早期と後期で参加費が変わります。お早めにお申し込みください。
ポスター発表
2025年5月28日(水) − 6月20日(金)
※ポスター発表抄録用の原稿を提出していただき審査する予定です。
ラウンドテーブル参加
6月下旬ごろ

大会長挨拶

日本赤ちゃん学会 第25回学術集会 大会長 七海 陽

日本赤ちゃん学会は今年で25周年を迎えました。節目である第25回学術集会を相模女子大学で開催させていただくことになり、身が引き締まる思いです。

大会のテーマは「赤ちゃんとメディア」です。本学会が設立した2000年代前半は、米国小児科学会による子どものテレビ視聴の制限勧告を端緒に、テレビ・ビデオの長時間視聴による乳幼児の言葉や社会性の発達への懸念が社会に広がった時代でした。学会では第3回学術集会でこの問題に取り組んでいます。脳科学、認知発達、社会行動科学の立場から赤ちゃんの発達と影響に関する知見を共有するとともに、公開シンポジウムで子どもの生活とテレビを軸に議論し、科学的な立場から社会に見解を示しました。

それから20余年、自然災害やCOVID-19パンデミック禍による技術革新もあり、メディアは多様で複雑化しています。乳幼児が触れる媒体も、絵本やテレビにタッチスクリーンのスマートフォンやタブレット端末が加わりました。こども家庭庁の最新調査では1歳児の約43%、2歳児の約56%がインターネットを利用し、ほぼ100%が動画を視聴しています。メディア経験もアプリやロボットに実装された生成AIと双方向に会話でき、AR(拡張現実)やVR(バーチャルリアリティ)で全身の諸感覚で情報を受発信できるXR(クロスリアリティ)に進化しています。

赤ちゃんは生後すぐから環境との相互作用によって人間としての基礎を発達させていく存在であり、環境であるメディアはその思考や発達への持続的な影響を確実にもっています。しかし現在、乳幼児の発達に適したメディア経験に関する知見はあまり示されておらず、育児や保育の現場では試行錯誤するか、活用を躊躇するしかないのが実状ではないでしょうか。

赤ちゃんとメディアに関する研究の難しさは、技術の急速な変化に加え、認知的な知見より健康への影響や育児問題などに注意が払われる傾向があること、そしてメディア研究が幅広い学問領域に分散していることが影響しているといわれます。赤ちゃん学会の特徴は、医学、発達科学、脳科学、工学など様々な領域の研究者ならびに医療、保育、育児支援などの実務者の方が交流する学際性にあります。また、研究成果を社会に還元し、乳幼児がより良く育つ環境の実現に向けて取り組むことも特徴です。本大会で赤ちゃんと多様なメディアに関する最新の研究知見を集約し、参加者の皆様と共有することは、今と未来社会への貢献につながるものと確信しています。ぜひ、赤ちゃん学研究に携わる方だけでなく、保育・幼児教育・子育て支援など実践者の皆様方、近隣にお住まいの皆様もお気軽にキャンパスにお運びいただけますと幸いです。

日本赤ちゃん学会 第25回学術集会 大会長 相模女子大学学芸学部子ども教育学科 准教授 七海 陽

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